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過去の現在化

 色んなサイトがRSSに対応するようになった。それらをGoogleニュースで抽出して読む。
 私は大谷大学に勤めているので、「大谷大」というキーワードも登録している。先日、YouTubeに「大谷大」のキーワードにマッチする動画がアップされたとのalertが鳴った。

 見てみると、2005年学園祭でのDEPAPEPEのステージについてのものらしい。


 この元となる放送がいつのものかは分からないが、この動画が投稿された2008/11/15の数日前なんてことはないだろう。多分、放送も2005年だったと思われる。

 このときの様子については、ナオコさん『ヒビノトリコ』というblogの「DEPAPEPE学祭ライブ」(2005/11/13)というエントが一番雰囲気が分かりやすい。

半数が初めて見る人やったにも関わらず大盛り上がりで楽しかった~!

音も手拍子も高い天井にふわ~んって広がって気持ちよかったな~

とのこと。確かに、YouTubeの動画でもけっこう盛り上がっている様子が映し出されている。
 講堂では色々とコンサートなんか行われるけど、いつも反響が強すぎるのが気になる。このときのコンサートには、私は行くことができなかったが、音響さんの腕がかなり良かったのだろうか。

 今はDEPAPEPEもよく知られるようになってきたが、確か、この契約を結んだ頃はようやく売れ始めた頃ではなかったかと思う。そう言えば、その前のHana*hanaやりんけんバンドなんかも、谷大の学祭に来た頃に売れ出したんだよなぁ。嘉門達夫はもう売れていたけど。

……

などと、3年も前のことだということを忘れて、つい何だかんだと思いが出てくる。

 コンピューター上のアーカイブってのは、こういうところが面白い。

 つまり、検索して出てきさえすれば、そのコンテンツが作成された日時はほとんど問題ではなくなるのである。この『Huangの下書き帳』は私のブログでは最もエントリー数が少ないが、経験的に言って、記事の数が300を超えると爆発的にアクセスが増える。アクセス解析を見ると、かなり以前の記事でも、検索エンジンを通してやってくる人が多いのが分かる。簡単に言えば、記事の総量が増えれば、それだけ様々なキーワードにマッチするようになるので、検索を通じてアクセスする人が増えるのだろう。
 余程筆まめな人でない限り、一定以上の文章がアーカイブされるにはそれなりの期間が必要である。それだけ以前のものであっても、検索で出てきさえすれば、それは「現在」である。私の別のブログ(匿名)では、4年以上前の記事が常にアクセス上位にある。それを読む人にとっては、4年以上前の記事だということはあまり関係が無い。

 「一瞬前だって〈過去〉ということには変わりがない」という人もいるかも知れない。確かに、私たちにとって「現在」とは、かなり幅を持った時間帯である。人によっては、10年前だって「現在」と感じることもあろう。だが、そういう場合はまず間違いなく更に以前の大過去を比較対象として認識している(日本語には大過去という時制はないが)。ここでは、そのような大過去は設定されない。単純に、過去が現在化するのだ。

 こういう見方からすると、「検索」という手続きは、現在という時間制限を超えるのに大きな役割を果たしているのが分かる。

 過去を現在化する手続きは、検索だけではない。

 例えば、文学部は文献を読むという行為を繰り返すところだが、この「文献を読む」という行為も現在化の手続きの一つとして捉えることが可能なのではないか。 

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